理学療法士になり、股関節痛の患者さんをみる機会は多いです。特に女性の方に多くみられます。
男性と女性とでは骨盤の開きに大きな差が見られ股関節痛の一つの原因になっています。
他に股関節痛になりやすい原因の一つとして、股関節が不安定になることに起因することが挙げられます。
もともと股関節は他の関節に比べ大きく動ける関節であり、そのダイナミックな動きにより骨の形状の変形や関節の軟骨損傷などが引き起こされる場合が多いです。その軟骨損傷などにより余計股関節の不安定性が増す傾向があります。加えて股関節の上の体幹が不安定で弱くなると股関節はどう動かしていいかわからなくなります。そうなると股関節は動かすのが怖くなり関節を固めたり、腰を引いて股関節のダイナミックな動きを避けるようになります。
このようにダイナミックに動く関節の近くの固定力、そして股関節自体の安定性を増すことが股関節痛の治療・予防には必要になります。
次回から股関節痛の治療・予防に必要な運動療法をいくつかご紹介していきます。